院長ブログ

2017.02.07更新

先日、昨年末より3日に1回のペースで、

血尿が続いている。>>

という方が受診されました。

まず、診察の後に腹部超音波を施行した際に、
右腎結石が2個。また、左の腎盂の拡張が認められました。
膀胱内はしっかりと尿が貯まっている条件下で
確認しましたが、腫瘍や結石を認めませんでした。

尿検査上も顕微鏡レベルでの赤血球数が
毎視野に多数認められておりました。

腹部レントゲンも施行したところ、
超音波で認められた右腎結石以外に、
左尿管結石も認められており、
超音波で認められた左腎盂拡張は
左尿管結石によるものと判明しました。
また、悪性細胞の有無を調べる尿細胞診の
検査でもクラスⅡという結果で、陰性でした。

ここまでの所見で、大方尿路結石による
肉眼的血尿でほぼ決まりかなというところですが、やはり


顕微鏡的血尿とは異なる扱いをしなければならず、
万が一膀胱内の小さな腫瘍性病変を見逃していたりする
可能性がゼロではない。


ということを患者さんにお伝えし、
快く承諾されたため、内視鏡で、膀胱内を
観察することとなりました。

 

ここで患者さんに承諾が得られなければ、
検査は行われていませんでした!!

 

現在の膀胱内視鏡はかつての硬性鏡とは異なり、
胃カメラや大腸カメラと同じで軟性鏡>>

のため、大きな苦痛を感じることなく5-10分程度で
検査を終了できるためあまり怖いものと
身構えずに行えるようになりました。

話は戻りますが、結局内視鏡を行った結果、
先ほどの患者さんの膀胱内には小さな
早期の膀胱がんが2か所に発見されました。

 

エコー所見をうのみにせず、しっかり内視鏡検査
を行ってよかった!見逃さずに見つけられてよかった!


と患者さんともども肝を冷やすと同時に、
安堵の気持ちにさせられました。

すぐに近隣の施設に紹介し、膀胱がんの内視鏡手術
を優先に、その後、尿路結石に対する破砕術も
行ってもらうこととなりました。

健診での顕微鏡的血尿の精査で訪れる方、
肉眼的血尿で自ら訪れる方、血尿には色々
な情報を与えてくれるきっかけとなる症状です。

 

特に症状のない無症候性肉眼的血尿にはご用心を!!

投稿者: すがわら泌尿器科内科

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