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飲みすぎ注意!(尿閉・急性腎不全)

今年も早いもので一か月が経ちました。

年末年始に崩れた生活のリズムも取り戻し、年始に立てた「今年の目標」を見直す時期でしょうか(笑)

忘年会に新年会、、、お酒を飲む機会も多かったことと思います。楽しいお酒はリラックス効果も高く、

良いものですが、くれぐれもお酒の飲み過ぎには気を付けましょう!

 

泌尿器科的には、お酒を飲み過ぎると利尿作用で尿量が産生過多となり、

アルコールの作用が脳の中枢に対し感覚を鈍麻にすることで

尿意を感じにくくさせます。膀胱が過伸展(膀胱が伸びきってしまうこと)し、

さらに前立腺がむくむことによって尿道が圧迫され、おしっこが

出なくなる現象「尿閉(にょうへい)」となります。

かなり苦しく、下腹部が痛くなり、救急要請となる事態となります。

一刻も早く尿道からクダを入れる導尿をして、

膀胱内の尿を外に出さないと、苦しいだけでなく、

急性腎不全(急性腎後性腎不全)(尿毒症)の状態にまで発展する

危険性があります、、、

勤務医時代に当直をしていたとき、年配者に限らず、

若い男性でも、急性アルコール中毒で泥酔状態になった方の尿閉で

導尿することがしばしばありました。。。

 

という訳で、

お酒の飲み過ぎには注意してくださいね!

投稿者: すがわら泌尿器科内科