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この度、訪問診療を卒業しました!

この度、2013年5月から2024年3月までお世話になっていた訪問診療のクリニックを卒業することとなりました。
2015年9月から泌尿器科・内科を標榜して現在のクリニックを立ち上げするにあたり、基礎的な内科的知識を学ぶために開業前の2年間は常勤として、開業してからは週1回の非常勤として働かせてかせて頂きました。生活習慣病を始め、癌の終末期や神経難病、コロナ感染や誤嚥性肺炎、点滴管理、胃ろう管理や栄養管理、褥瘡処置や人工呼吸器管理、気切交換他、家に居ながら病院のベッドサイドで行われている医療内容を限られた医療資材の中で患者さんに提供し、勤務医時代に培った経験を活かしながらも、フィールドを変えてさらにプラスαで学ばせていただき、実践させて頂きました。病院を離れて、一般のご家庭に足を踏み入れて医療行為を行う訪問診療は医療の原点、根幹の部分が多く含まれていると感じながら診療させて頂きました。また、日々の診療終了後には優秀な内科の先生方とカンファレンスを行い、医師3-4人で1人1日10-12名のラウンドした患者さんのレビューをします。(そうすると、1日30-40数名の患者さんの診療内容を共有できることになりますね)そのおかげで、”門前の小僧習わぬ経を読む”ではないですが、今現在私が内科も標榜させていただき、診療を行えているのはまさにここでの学びのおかげです。先生方はもちろんの事、一緒に訪問する際に帯同して頂く相談員さん達には大変良くして頂き、夜間のお看取りや緊急往診の際には一緒に患者さん宅へ駆けつけてくれてほんと心強い味方、存在でありました。受付、事務の方々にも優しく接して頂き、感謝しております。
スタッフの方々に恵まれたおかげで常勤、非常勤含めて11年弱勤務できたことに御礼と感謝の言葉しか見つかりません。こんなにも、恵まれた環境から退く事は、本当にもったいないなとずーっと葛藤してきましたが、私自身のクリニックの繁忙度、健康面等を考慮し、木曜日はフリーの日とすることに決めて、訪問診療から身を引くことになりました。
これからの休診日である木曜日は、私自身の身体のメンテナンスと、そしてクリニックとしての機能をいかに充実させていくのかを考え、計画を練る時間にあてていきたいと思います。お世話になった光和会のみなさんには、これからの医療に必要不可欠となる訪問診療を通じて、今まで通りずっと頼りにしてくれている患者さんたちのために永続的に繁栄していくことを願っております。私も、我がクリニックも光和会に負けないよう、患者さんファーストの医療を提供していけるよう頑張って行きたいと思います。
11年間、本当にありがとうございました!!


コロナ禍に行った、ワクチン接種です。


末梢血採血の最中です。


自宅内で転倒して受傷した、下顎部分の裂傷を縫合しているところです。


何度か誤嚥性肺炎を克服し、念願の100歳を成就したおばあちゃんと。