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前立腺肥大症の薬と生活習慣病の薬、どっちがやめられる?

患者さんからの質問で、

『先生、前立腺の薬って、 いつまで飲むんですか?よく血圧の薬

や、コレステロールを下げる薬、 糖尿病の薬なんかは一生飲み続けるっていいますよね?』

という内容がよく聞かれます。そのような質問に対しては、 以下のようにお答えさせてい

ただき、10人中10人の方になるほど! とご納得いただいております。

 

まず、前立腺肥大症>>は、

加齢性の変化で生じてくる疾患ですが、 単に歳を取るから大きくなるわけではなく、

しっかりと根拠があって大きくなります。

それは精巣由来のテストステロンと、

副腎由来のアンドロゲンという男性ホルモンに依存しており、

男性には閉経という女性のような完全に性ホルモンの分泌が途絶えるという現象が無いため、

一生分泌され続けるホルモンであり、男をやめない限り( 両側の精巣を摘出しない限り)

前立腺を一生涯刺激し続けます。その結果、 前立腺の大きさは成人男性の場合の

正常大は約10-20mlと言われており、小児のサイズは小学校低学年では

1- 2ml程度しかありませんが、50歳ぐらいから徐々に正常なサイズから

逸脱して大きくなっていき、 おしっこが出にくい、夜間にトイレに何回も行く、

こらえがきかないなどの前立腺肥大症特有の症状が出現してきます 。

 

子宮筋腫の場合、50代で閉経を迎える時期を見計らって、 手術をせずに自然に筋腫が委縮す

るのを待機できます。 前立腺と子宮はそれぞれの性ホルモンに依存している臓器でありながら、

閉経のない男性では前立腺は生きている限り増大傾向を示し、

かたや女性には閉経があるため、子宮筋腫は一定以上の大きさにはならないです。

 

話は元に戻しますが、よって、前立腺肥大症においては、 前立腺は小さくなることはな

く、前立腺の増大による、 前立腺部尿道の圧排により機械的閉塞によって引き起こされる

病態であり、症状の進行が留まることはありません。

前立腺肥大症の薬こそ!

中長期的に服用していく必要があります。

( あくまで症状緩和のための対症療法に他ならないのですから:根本的治療ではないということ)

 

反面、高血圧高脂血症糖尿病高尿酸血症などの

いわゆる生活習慣病は、その名のごとく生活習慣を

改善すれば、完治する病態であり、 生活習慣病に

対する薬こそ本人次第で止められるのです。

 

生活習慣病のみの方、前立腺肥大症のみの方、 両方かかっている方、

生活習慣病は治せますが、

前立腺肥大症は内服薬のコントロールが必須なQOL疾患です。

 

みなさん、一緒に健康寿命を延しましょう!!

投稿者: すがわら泌尿器科内科